2018年3月11日日曜日

出光美術館「色絵 Japan CUTE!」


出光美術館の「色絵 Japan CUTE!」に行きました。
今回は江戸時代の陶器が中心に展示されていますが、桃山時代の屏風画もあり、その重厚さと比べると、いかに江戸のデザインが洒脱な雰囲気に富んでいるかが分かります。

印象に残ったものとして柿右衛門の色絵粟鶉文皿がありました。
皿の見込みの角度が変わる場所に合わせて絵柄が配置されており、たっぷり取った図案の余白に必然性がありました。見事なデザインといえます。
これが中国景徳鎮窯で模写された作品が展示されていました。清時代の一時期とはいえ、中国の陶工が日本の作品を模写したことがあるとは思いもしませんでした。平皿に同様の図案が配置されていましたが、皿に深さはないので、余白に必然性がありませんでした。
そしてさらにこれがオランダデルフト窯で模写されていました。素朴な、ちょっと稚拙な感じの図柄に変わっており、もはや余白の美はどこにもないのでした。

日本や中国の風景を描いた絵などをヨーロッパの陶工が模写するとどうも変な感じになり、反対にケンタウロスなど神話の登場人物や家の紋章などを日本の陶工が制作すると変になるのですが、今回の展示ではマイセン窯のポットなど、モチーフを東洋から借りていながら見事としか言いようのないものも展示されていました。
同じ絵柄を異なる窯が絵付けした作品が数多く展示されていましたが、今回の展覧会では異なる文化を受容する力の方に焦点が当てられていたと思います。

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