2015年2月16日月曜日

東京駅100年の記憶

東京ステーションギャラリー「東京駅100年の記憶」展に行きました。模型の展示によって年代ごとの駅や周りの建造物の姿を見ることができます。現在の東京駅の姿と改装前の姿とはまったく違っていました。ドームでなく八角形の建物であったり、その一部は三階建てでなく二階建てであったりするのでした。

石川光陽の写真もありました。彼は警察官の立場からカメラ(警視庁に頼み込んでライカを購入してもらった)を使って撮影をしており、戦時中の空襲などの光景を撮影していたのでした。東京駅は戦時中爆撃により破壊され、戦後に改修を行うことになったのですが、経費の都合上ドームを造ることができず八角形形状になったのでした。

幾つもの新聞が展示されていました。原敬の暗殺や浜口雄幸の銃撃事件があったのは東京駅でのこと。当時の新聞の展示がありました。その他には1980年代に東京駅を25階建て高層ビル化する計画の新聞記事もありました。当然その計画は撤回され今日の姿で改修されるに至るわけです。

東京駅は単なる一つの駅舎だけにとどまらず、文学作品の中で東京の代表として描かれたり、日本の象徴として扱われたりする存在であることを感じさせる展覧会でした。