2014年11月22日土曜日

東京都庭園美術館「内藤礼 信の感情」

東京都庭園美術館に行きました。
本館は室内の修復が終わりきれいになっていました。庭園は閉鎖されていました。かつてミュージアムショップのあった場所は新館となり、展覧会「内藤礼 信の感情」が開かれていました。

作品は100cm四方前後の大きさのキャンバスが何点も並んでおり、白を背景として青から橙を経て黄に至る円環が描かれていました。ただし、その色はあまりにも淡く、白一色とほとんど見分けがつきません。色が塗られていることをあらかじめ知っておいて、じっくり観察することによって初めて分かる色合いです。
また、円環は画面一杯に広がっており、決して小さいわけではないのですが、画面から遠ざかったのでは色調をはっきり感じることができず、近くに寄ることで微妙な色の変化を感じることができました。
作品によって円環が直線になったり、幅が広くなったり、二重環になったりするのですが、かすかな、ほんのわずかな変化があるだけなのでした。

床に一点だけ人型(ひとがた)が置いてありました。それは空蓮房での展示「地上はどんなところだったか」やギャラリー小柳でも見たことのある、ほんの小さな人型です。実は本館にもところどころに人型が置いてあったのでした。余りにもさりげなく、隠れるように、こっそりと。

内藤礼 信の感情
2014 年11月22日(土)ー12月25日(木)
会場:東京都庭園美術館 新館ギャラリー1+本館
開館時間:10:00-18:00 (入館は17:30まで)
休館日:毎月第2・第4水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)

〒108-0071  東京都港区白金台5-21-9
URL http://www.teien-art-museum.ne.jp/

2014年11月19日水曜日

ウフィツィ美術館展

東京都美術館「ウフィツィ美術館展」に行きました。
ルネサンス時代に描かれていながら、例えばギルランダイオ「聖ヤコブス、聖ステファヌス、聖ペテロ」のように驚くほど鮮やかな色彩の絵もありました。
当時の宗教画と現代の写実画とは志向している方向が違っているのですが、その中でもボッティチェリ「パラスとケンタウロス」のように現代の眼で見ても美しさを感じることのできる絵がありました。
館内は比較的混雑していましたが、行列ができている箇所と人がまばらな箇所とが混在していました。好きな絵の前に人が少ない可能性もあります。じっくり観ることができるかもしれません。