東京都庭園美術館に行きました。
本館は室内の修復が終わりきれいになっていました。庭園は閉鎖されていました。かつてミュージアムショップのあった場所は新館となり、展覧会「内藤礼 信の感情」が開かれていました。
作品は100cm四方前後の大きさのキャンバスが何点も並んでおり、白を背景として青から橙を経て黄に至る円環が描かれていました。ただし、その色はあまりにも淡く、白一色とほとんど見分けがつきません。色が塗られていることをあらかじめ知っておいて、じっくり観察することによって初めて分かる色合いです。
また、円環は画面一杯に広がっており、決して小さいわけではないのですが、画面から遠ざかったのでは色調をはっきり感じることができず、近くに寄ることで微妙な色の変化を感じることができました。
作品によって円環が直線になったり、幅が広くなったり、二重環になったりするのですが、かすかな、ほんのわずかな変化があるだけなのでした。
床に一点だけ人型(ひとがた)が置いてありました。それは空蓮房での展示「地上はどんなところだったか」やギャラリー小柳でも見たことのある、ほんの小さな人型です。実は本館にもところどころに人型が置いてあったのでした。余りにもさりげなく、隠れるように、こっそりと。
内藤礼 信の感情
2014 年11月22日(土)ー12月25日(木)
会場:東京都庭園美術館 新館ギャラリー1+本館
開館時間:10:00-18:00 (入館は17:30まで)
休館日:毎月第2・第4水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
〒108-0071 東京都港区白金台5-21-9
URL http://www.teien-art-museum.ne.jp/
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