5/6までの土日祝日限定でDIC総合研究所の敷地内の一部に入ることができました。
道路端にはツツジの花が咲いていました。
美術館では山口長男さんの小特別展とコレクション展がありました。
バーネット・ニューマン「アンナの光」はもはやDIC川村記念美術館にはなく、ニューマンルームは完全に閉鎖されていました。マーク・ロスコの作品を展示した部屋の深遠で閉ざされた世界から外光の降り注ぐニューマンの部屋へと上昇する行程はこの美術館の白眉であったわけですが、それはもはや存在しません。
コレクション展では、これまで常に展示されていたというわけではないロダン「煉獄」やヴンダーリヒ「座長」などの彫刻が印象に残りました。
レンブラント、ルノアール、コーネルなどいくつかの作品もコレクション展に移動し、周りの作品が変わることで新鮮な感じを与えていました。
作品の横のキャプションにも力が注がれていました。例えばブルトンの肖像(マン・レイ撮影)を使ったコーネルの作品の横には、マン・レイについてのブルトンの文章がありました。別のコーネルの作品の横には、瀧口修造のコーネル賛の文章がありました。また藤田嗣治の絵の横には、藤田とモデルの女性の間のエピソードが書かれていました。
コレクションから新たな魅力を引き出そうとする学芸員の方々の努力に敬意を表します。そしてニューマンが去ってなお、遠方からの来訪者を引き付ける美術館であることを期待しています。
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