DVDで「ふたりのベロニカ」を観ました。
恥ずかしいですが拙い感想を書きます。
フランスのベロニカに何者かから小包が送られてきて、
後でそれはアレクサンドルからだったと明かされる。
でも彼は(ベロニカの学校を訪れていたけれど)
彼女に一目惚れしたということではなく、
女性心理を分析して本の題材としたかったのだということですね。
ベロニカの方がアレクサンドルに一目惚れしていたのは、
単なる偶然の一致だったと。
それがなかなか理解できませんでした。
つまり、小包の件はポーランドのベロニカとは関係がないのだと。
確かに小包の中には紐が入っているものがあった。
そしてポーランドのベロニカは楽譜を入れるファイルの止め紐を
引きちぎっていた。でもそれとフランスのベロニカに送られた
紐とは関係がないのだと。
(ベロニカの友人が「ヒモの件も彼の本にあった」と言っていたので、
ヒモもアレクサンドルの本に載っている何かということでしょう。)
それもなかなか理解できませんでした。
物語の中の必然と、物語の中の偶然(ただし観客がそれを偶然と思わない
のは構わない)の区別は難しかったです。
以前はこの作品のラスト、二人の恋人(ベロニカとアレクサンドル)の
ハッピーエンドを疑わなかったのですが、今はそう思わなくなりました。
アレクサンドルが行っているのはベロニカの分析であり、
いくらベロニカの霊感を分析しても、それは愛にはならないのだ、
と思うようになりました。
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