田中一郎ブログ
(移動先: ...)
ホーム
翻訳作品
▼
2025年3月15日土曜日
アンドプレミアム「カフェと音楽。」
›
アンドプレミアムの2025年1月号「カフェと音楽。」は良かった。音楽家や作家などさまざまな人たちが一軒の喫茶店やカフェとCDやレコードの一枚を取り上げる。 あるいは音楽にこだわるカフェを取材してその店でよくかかっている曲。店主の勧めるCDやレコードたちを紹介している。 ジャズが多...
2024年12月28日土曜日
小山清について
›
小山清「小さな町・日日の麵麭」(ちくま文庫)は堀江敏幸が解説を書いているが、それを読むと少し意外な気がする。解説を任された人間は作者や作品について肯定的な文章を書くことが多いが、今回の彼はそうしていないからだ。むしろ小山清の甘さ、作品の弱さを指摘する論調で一貫している。 彼は解説...
2024年10月31日木曜日
芥川龍之介「本所両国」「トロッコ」
›
私の中で芥川龍之介「本所両国」と「トロッコ」は近い関係にある。 「本所両国」で芥川は両国界隈を歩きつつ、明治の頃の思い出の景色と関東大震災を経た現実の景色とを重ね合わせる。この作品のクライマックスは泰ちゃん——下駄屋の息子、木村泰助君の作文を思い出す箇所にある。 小学時代の芥川...
2024年4月19日金曜日
私と翻訳(改訂版)
›
「私と翻訳」を改訂しました。構成が大きく変わっているわけではありませんが、文章の流れが良くなるように書き換え、自分についての説明を少し足しました。 (以下、「私と翻訳」改訂版) かつて世田谷文学館で澁澤龍彦展が開かれたとき、彼の翻訳原稿を見たことがある。ほとんど書き直しのないきれ...
2024年3月10日日曜日
プロフェッショナル仕事の流儀「ジブリと宮﨑駿の2399日」
›
プロフェッショナル仕事の流儀「ジブリと宮﨑駿の2399日」を観た。かなり以前に録画してあったものを最近になって観た。 画面の中のジブリ社内の机や台所はインテリア雑誌に登場する室内のように美しかった。別荘の山小屋の仕事机も美しかった。宮﨑さんが散歩に出かける近所の景色もまた美しかっ...
2024年2月6日火曜日
私と翻訳
›
かつて世田谷文学館で澁澤龍彦展が開かれたとき、展示されていた彼の翻訳原稿を見た。ほとんど書き直しのないきれいな原稿だった。フランス語と日本語とでは文章の構造がまるで違うはずだが、どのように訳したのだろう。日本語の長い文章を頭の中で組み立てて一気に書いた、ということなのだろうか。 ...
2023年12月3日日曜日
映画「アポロニア、アポロニア」
›
菊川Strangerで「アポロニア、アポロニア」を観た。 前回観た映画は「春原さんのうた」だった。日常のような景色を新鮮な気分で集中して観ることができ、聴こえる音に耳をすますことができた貴重な体験だった。そのためもあってか、このカフェが併設された席数49のこじんまりした映画館に対...
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示